レンタルサーバー選びで失敗しないための5つのポイント
「安いから」
「紹介サイトでランキングが上位だから」
「なんとなく高性能っぽいから」
「みんなが使ってそうだから」
こんな理由でレンタルサーバーを選んでいませんか?
私は仕事上、かなりの数のレンタルサーバーを利用してきました。また現在も複数利用しています。多くの失敗を経験しましたから、今では目的に合わせたレンタルサーバー選びが出来るようになりました。
今回はレンタルサーバー選びで失敗しないために、借りる前に知っておいた方がいいことや最低限抑えておきたいポイントなどを紹介したいと思います。
1. 共用サーバーと専用サーバー
ザックリ言ってしまうと、レンタルサーバーもパソコンのようなものです。レンタルサーバーにはそのパソコンが何十台も設置されていて、そのパソコンの中のスペースをネットを通じて貸し出しています。
そのパソコンを1人で1台まるごと借りるのが専用サーバー、1台のパソコンを複数の人で分けながら借りるのが共用サーバーです。一般的にサーバーを借りる時 は、この共用サーバーとなります。他にもVPSサーバーという選択もあったりしますが、これについてはまた別の機会に。
メリットとデメリット
共用サーバーは専用サーバーに比べて運用コストも安く、基本的なサーバーメンテナンスを行う必要もありません。しかし、共用している別のユーザーの影響を受けてサーバーエラーが発生したりするリスクもあります。また、権限が制限されているのでサーバーの機能を用途に応じて自由に変更することが出来ません。
一方専用サーバでは、自分1人で使いますから誰の影響も受けず、用途に合わせてサーバーの機能を自由に変更することが出来ます。しかし、運用コストは高く、サーバーメンテナンスや設定などは自分で行うため、少し専門知識が必要になってきます。
サーバーエラーについて
サイトへのアクセス集中やその他の要因からサーバーに高負荷がかかりそうな場合、共用サーバーは自己防衛のためにアクセスを制限して、サーバーダウンを防ぎます。それで、サーバーエラーという表示が出て、しばらくページが見られなくなります。
共用サーバーを利用している場合は、共用している知らない誰かの影響を受ける可能性があります。もちろん、自分がエラーの原因を作る場合もありますが。
この困った状況を防ぐ為に、「専用サーバーを使いましょう」とか、共用サーバーを選ぶ場合は「ネットワーク回線が強い方がいい」、「マシンのスペックを重視する」など結構専門的なことが言われます。
専門的なことにこだわるのもいいのですが、実際には、高スペックな共用サーバーを選んでもエラーが起こるリスクはなくならないと思います。要は、エラーが頻発しているようなサーバーと契約しないことです。借りる前にサーバーのホームページなどで障害情報を確認して、頻繁に障害が起こっているサーバーは避けるようにしましょう。
それとやはり、安すぎる共用サーバーは危ないですから気をつけてくださいね。
2. 最低条件は?
それらを踏まえて共用サーバーで抑えておきたいポイントを簡単に絞ると、次の5つくらいかと思います。
- 無料のお試し期間があるか?
- サーバーのコントロールパネルは使いやすいか?
- サポートは優しいか?
- サービス開始から何年くらい経過しているか?
- バックアップサービスが選べるか?
無料のお試し期間があるか?
レンタルサーバーには、とにかく使ってみないとわからないことが多いです。ほとんどの場合、無料で一定期間使えるように設定されていますから、いきなり契約しない方がいいと思います。最低でも1週間くらいは使ってみて、使いにくければ別のサーバーを探す。おそらく長く利用することになりますから、少し面倒ですが最初は慎重になった方がいいかもしれないですね。
サーバーのコントロールパネルは使いやすいか?
コントロールパネルとは、サーバーにログインして最初に表示される設定画面のことです。
登録情報やメールアドレスの発行・管理、ファイルをアップしたりするファイルマネージャー、またwordpress(ワードプレス)のようなアプリケーションのインストールなど、サーバーに関すること全てをここで行うことが出来ます。
この画面はそれぞれのサーバーごとで違いますから、中には使いにくいコントロールパネルを採用しているサーバーもあります。お試し期間中に使い勝手をジックリ確かめてください。
サポートは優しいか?
契約するプランによって違うと思いますが、電話でサポートを受けられるところも増えてきました。電話なら繋がりやすさ、メールならレスポンスの早さ、それぞれどれくらい丁寧に答えてくれるか。契約前やお試し期間中に問い合わせが出来れば、このサポートの優しさを確かめられると思います。
サービス開始から何年くらい経過しているか?
契約しているレンタルサーバーがサービス提供を停止してしまうことはよくあることです。数ヶ月前にお知らせを出してくれるサーバーもあれば、ある日突然サービスを停止するサーバーもあります。そうなってしまうと、新しいサーバーへ引っ越しです。
ドメインのページで詳しく説明しますが、ドメインとサーバーの契約を別々に独立させておけば、引っ越しも少し簡単になります。しかし、サーバーの引っ越しは面倒ですし、出来ればしたくない作業です。
あくまで個人的な理由から私は、サービス開始から2〜3年ほどしか経過していないサーバーはまず借りません。3年以内のサーバーは、サービスを停止してしまう可能性がまだまだ残っていると思うからです。ですから、運営している会社の概要で年数を確認するなどされた方がいいと思います。
バックアップサービスが選べるか?
データのバックアップは非常に重要です。実際にデータを失った経験のある人はバックアップを重要視するのですが…。転ばぬ先の杖ですね。
手動でサーバーのデータをバックアップするのもいいですが、最近は自動でバックアップしてくれる機能をもったサーバーも増えています。それが有料オプションなのか、それとも無料なのか、サーバーによって違ってきますから、事前に要確認ですね。
3. おすすめのレンタルサーバー
これまでのことを踏まえた上で、私が現在契約しているサーバーの中から3つを厳選しました。あとは、何をしたいサイトなのかで必要な機能が決まってきます。あなたの用途に合わせて試してみてください。
※情報は平成28年3月現在のものです。価格や機能など、詳しくはそれぞれリンク先でご確認ください。
ロリポップ
詳細はこちらからロリポップ!
一番大きな特徴は、費用の安さとコストパフォーマンスの良さです。初心者にも優しいと思います。
- 利用者数が多いので、サービスも日々向上してきていますし、設定も分かりやすく、機能も充実しています。
- 小規模の個人運営で利用するような場合にオススメです。
- 転送量が若干低め。アクセスが集中するようなサイトには不向きかも。
- サーバ内のプラン変更が簡単。
- 無料お試し期間は、10日間。
- 上位プランにすると電話サポートもあり。
- 自動バックアップは有料オプション。
エックスサーバー
詳細はこちらからhttp://www.xserver.ne.jp/
色々なサーバーを試して、最後に落ち着くのがこのサーバーだという意見が多いです。良好な口コミが多く、あまり不評は見かけません。コストパフォーマンスもかなり良いです。
- 個人サイトも企業サイトもオススメです。
- サーバー構造がしっかり設定されているので、アクセス集中や重いページでも比較的安心できる。
- 独自SSL(https)の価格が安く設定されているので、企業サイトにも有利。
- サーバ内のプラン変更が簡単。
- サーバー設定も分かりやすく、作業手順も簡素化されているから使いやすい。
- wordpressのようなブログシステム以外のCMSにも自動インストールの幅が広い。
- 無料お試し期間は、10日間。
- 電話サポートも充実しています。
- 過去7日間のバックアップデータ自動保存が標準装備。(データの復旧は有料オプション)
さくらインターネット
最も有名な老舗レンタルサーバーで日本最大級。抜群の信頼性と安定性。
- 個人利用から企業までオールマイティーに対応。
- 転送量が高いのでアクセス集中には強いが、構造上、重いページは少し不安が残るかも。
- サーバ内のプラン変更が出来ない。変更の場合は、一度解約や引っ越しが必要。
- 無料お試し期間は、2週間。
- 電話サポートも充実しています。
- 残念ながらバックアップのサービスがない。
※情報は平成28年3月現在のものです。詳しくは、それぞれリンク先でご確認ください。